ケルル=フォル・ヴァンティ・トーラ
身長、低い。体重、軽い。
収まりが少し悪い長く赤い髪を切り揃え、
いつも丁寧に梳かしている。
しかしその割にすぐに広がってしまうのが悩みの種。
時折白いリボンで束ねていることもある。
満月じみた黄金の瞳は常に見開かれており、
ただ目の前の対象物を凝視し続けているようにも見える。
口元は引き結ばれているか、ぼぉっと開いているかのどちらか。
その白い貌に浮かぶのは無表情の他は
軽く眉根を寄せた不機嫌顔と
頬をかすかに染める恥じらいも喜びともつかぬものだけである。
性格は至極まじめで、たいていのことはそつなくこなす。
目的さえ与えられればそれに邁進する速度は速い。
しかしその目的を自分で見つけろと言われるや
全く指針を失ってしまう。
また、万事平均以上の働きを見せるが詰めの甘さか、
もっとも肝心なところで失敗し、ろくに成果を残せない。
極度の運動音痴であり、昨年度の体育能力測定の結果は
握力平均7㎏、上体起こし2回、長座体前屈0cm、
反復横飛び20点、20メートルシャトルラン12回、
50メートル走13秒8、立ち幅跳び104cmと惨々たる結果である。
バランスをとったり、回転したりといった行動にも弱いらしく
片足で立つであるとかターンを行なう等すると
かなりの確率でこける。
その影響で、習い事は一通り(嗜む程度であるが)
習得しているが、ソシアルダンスであるとかは出来ない。
動きの少ない日本舞踊ならばと最近習い始めたらしいが、
そうそう甘くもないようで今日も畳の上でこけている。
郊外の山の中にある時代錯誤な石造りの洋館に住まう。
魔術の教養はあるものの素質はない父母と祖父母、
そして年の離れた弟がいる。
年のちかい子供が近隣にいなかったため本の虫。
人間よりも、活字と写本のほうが自分に近しいものと感じている。
「正確に。厳密に。一切の間違いがないように、慎重に。
神秘も気魄も必要ありません。
ケルルはただ、この論理の織物のような術式を織り上げてゆくだけ。」
なお、自室及び暗くて狭い快適な室内にいて、
極度にリラックスしている時に限り、とても口調が猫化する。
わざわざイグニッションを行い、猫化しているときすらあるほどだ。
また小さくてかわいいものを収集というほどではないものの、
自室に溜め込むくせがある。
それら二つの事項は非常に(本人的には)秘密であり
知られた場合は極度に恥ずかしがり、
攻撃的なアクションをおこすと思われる。
具体的に言うとリアル死亡を覚悟してくださいといえる程度には怒る。
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